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zoom RSS Strontium Interference Summaryストロンチウム定量における干渉について

<<   作成日時 : 2011/03/22 23:25   >>

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日本語版 固相抽出ディスク Sr Rad Diskを利用したときに生じる干渉影響についての評価レポUpします。

ストロンチウム定量における干渉について

はじめに
従来、水マトリクス中の90Srの定量では、その放射性崩壊物である90Yを経由して放射性ストロンチウムを分析するために、退屈で時間と労力を要する分離スキームが必要でした。90Srは一般的に90Yと比較すると弱いβ線源と考えられます。両方の放射線測定を分解するための複雑な計算では、これらの同位体が永年平衡にあることが求められ、これには2週間も必要です。3M エムポアTMストロンチウムラドディスクは、水試料から90Srを非常に迅速に分離できるため、90Srの正確な測定のための90Yの内部成長はもはや必要なくなります。試料は、最初に硝酸で酸性にし、コンディショニングしたディスクに通します。この分離が20分程度で終了すれば、ディスクがそのまま最終的な試料ホルダーとなり、直接計数されます。以下の干渉に関する検討は、環境マトリクス中の90Srの回収を最適化するのに役立ちます。また、ここに示される干渉の総合的な影響は、85Srのような適当なラジオトレーサーの添加により最小限にできるか、あるいは除去できるということにご留意ください。

試料の酸性度の影響
右表は、硝酸ないし塩酸で酸性とした水試料中のSrの回収率%を示しています。最適な回収率は、硝酸ないし塩酸で試料を少なくとも2M以上の酸溶液としたときに得られました。

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Sr安定同位体の回収率
エムポアTMストロンチウムラドディスクを使用することにより、水試料中のSrは正味1Lの試料で3mgまで定量的に回収できました。これは、最適な試料処理条件におけるストロンチウムラドディスクの全Srに対するキャパシティーを示すものと考えられます。

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共存するCaの影響
エムポアTMストロンチウムラドディスクは、酸性化した典型的な環境試料中のSrを選択的に分離するように設計されています。しかしながら、Ca濃度が高い試料では、SrとCaの間で吸着サイトにおける競争が起こる可能性があります。そこで500ppmまでの高濃度でCaを含む試料でSrの同時捕集を検討したところ、定量的な回収率が得られました(1mgSr/L)。

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一般的な陽イオンの影響
右表は、3mgのSrを含む試料1Lに対して検討した1価、2価の陽イオンの濃度を示しています。どの溶液からもSrの回収率は、95%以上で定量的に回収されました。通常の環境試料は、これらの陽イオン種を複合的に含有しているかもしれませんが、一般的に、エムポアTMストロンチウムラドディスクは、様々な水質試料中のSrを効率的に分離するのに充分なキャパシティーを有しています。

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放射測定での干渉
エムポアTMストロンチウムラドディスクは、ほとんどの環境水試料からSrを選択的に抽出するのに適しておりますが、右表に示した幾つかの放射活性核種は、ディスクに保持される可能性があります。特に、RaやBaを含む試料では、ディスクの直接計数によるSr測定を正確に行うために、処理前に付加的な分離ステップを必要とします。

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結論
この要約で提示したデータは、エムポアTMストロンチウムラドディスクによる環境水中の90Sr分離の性能に関する“よくある質問(FAQ)”の多くに対応しています。これらの、代表的な化学干渉や放射測定干渉は、90Srの回収や測定に影響を与えることがありますが、これらは、試料処理の際に85Srのような適当なラジオトレーサーを導入することにより最小限にできるか、あるいは除去することができます。

参考資料

1. DOE Method RP515, “Rapid Determination of Radiostrontium Using Empore Strontium Rad Disks”, (1996)
2. 3M Test Method “Rapid Determination of Radiostrontium in Water Using Empore Strontium Rad Disks”






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「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」詳細
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必殺必中!前処理仕事人
2011/03/22 23:29
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