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zoom RSS ディスク型固相抽出とマイクロ固相抽出の併用による応用例

<<   作成日時 : 2005/08/07 00:09   >>

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ネット巡回していましたら、以下の新技術の報文を見つけました。
今後は、このように、ネットでどれだけ参照されるかが、引用文献のスタンダードになっていくような予感がします。

和歌山市衛生研究所報 No.12(1999,2000)p.55-61 より一部図と要旨引用↓

固相マイクロ抽出法と固相ディスク法を併用した夾雑物を多く含む試料水(池水,工場排水)の迅速農薬分析

ゴルフ場等の農薬分析において,比較的清澄な試料においては固相抽出等の前処理過程は短時間で可能であるが,夾雑物の多い試料については,処理速度が速いとされているディスク型固相抽出法によっても長時間の処理を必要とする。今回は夾雑物が多く前処理の難しい試料について最初にディスク型固相抽出法で簡易な前処理を行い,その後固相マイクロ抽出しガスクロマトグラフ質量分析装置(以下「GC-MS」という。)で測定するという二段式の前処理を行うことによって農薬分析の迅速化を図った。その結果,1A/Lまで定性分析が可能であった。夾雑物が多く処理の難しい実試料においても短時間でほぼ良好な結果を得ることができた。

キーワード:固相マイクロ抽出,SPME,固相抽出,ゴルフ場農薬




ポイントは、ディスク型で100mL程度を素早く処理して、最終的感度をとSPMEで達成するというアイデアです。この手があったかと言う感じです。以前に、ディスク型固相で、処理した後にPTVによる大量注入で感度アップというのがありましたが、これは、さらにその上を行きますね。

なぜか?


タンデム固相抽出を系統の違うSPEで処理しているからです。

たとえば、ディス型固相処理と、SPMEファイバーで分離モードの性質の違う物を組み合わせれば夾雑物質の影響を受けづらい、高感度分析が可能になるからです。

よのなか、スクリーニング法をバカにする嫌いがありますが、分析の真の目的を考えたとき、それが、われわれの生活の「安全性」であれば、ぜったいに、スクリーニング法ありきなんです。

どれだけ早く、安全を見抜くかです。

もっと、もっと、スクリーニング法が主流になり、高感度迅速スクリーニングがはやって欲しい。


なんでも、高感度MSでやればいいってもんじゃないしねぇ〜。
すぐわかんなかったら、意味無いでしょー。
グレーだったら、精密分析であとから、ウラをとる。


それから、高感度機器装置の虜になってしまったヒトには、前処理チームとか、分けたがる場合も見受けられますが、、、、良くないですよネ。

サンプリング → 前処理 → 機器分析

で一つの作業ですよね。 勘違いしないでくれ〜、といいたい。

全国の分析苦労人は、きっと声をあげている。

スタンダードだけ、分離検出しただけで、分析した気になるなって。




ではまた。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
 世の中、スクリーニング法〜と、何でも高感度MSで〜のくだりに対しそうなのかな?と思いました。
難しいですね。世間はバカにしているのではなく、不安なのではないでしょうか。私の考えでは「安全」を考えるのならば、やはりいわゆる公定法ありきです。スクリーニングの場合は、参考法として一般に使用されているものを使いたい。なぜなら、サンプルによっては黒を白と結論付けているかもしれません。グレーという結果になれば良いのですが。公定法であればその確認も取れているでしょう、
 確かに、なんでもMSでやれば良いものではないと思いますが、MSは非常に使いやすいと思います。
 基準値が低いものが多いため、FIDやUVなどではそもそも検出できなしし、検出できた場合でも保持時間のみで判断するため目的成分ではなかった場合がありました。
 ご存知だとは思いますが、MSであれば、スペクトルと保持時間から定性できるし、内部標準を使うことで、強度補正ができると思います。MSでは希釈してから導入することで、負荷が低減でき、簡単な前処理で精度よく分析できるのではないかな。

如何でしょう?
タクト
2005/08/08 00:17
タクトさま

コメントありがとうございます。
いろんなかたに、見ていただけているようで、感謝です。今後もよろしくお願い致します。

確かに、黒を白と結論づけられるのは避けたいですよね。

わたしは、MSを含めたスクリーニング法が発達することを願っています。個人的には、MS/MSにもっと活躍して欲しいと願っています。

LC・GCともにショートカラムを使えて、分析時間も早くなるるので。

MSの公定法の採用ももっと増えて欲しいですよね。まだまだ少ない。(採用したら、申請機関に、その分予算もちゃんと付けて欲上げても欲しい)そういう意味で、MSのための前処理や分離法もますます重要だと思います。あまり考えずに、そのままMSに入れちゃう方も確かに多いので、トラブル発生後相談を受けます。今回のUpの書き方は良くなかったかも。。

今後の分離とMS/MSをうまく合わせた、迅速スクリーニングに期待しています。

問題は、コストと、予算ですね。
あき
2005/08/08 08:41

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