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zoom RSS 分析化学討論会発表予定:キレート樹脂・分子認識樹脂固相抽出による無機イオン分離技術

<<   作成日時 : 2005/03/07 17:22   >>

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5月の分析化学討論会にポスター発表する予定です。
この内容を見つけた方は、ブロク観たよとぜひ、声をかけてくださいね。

要旨概要

 海水試料、酸分解溶液のような高濃度の塩を含んだ高マトリックス中の微量元素をICPーOES、ICP-MSにより分析する場合、元素によっては、検出感度が足りなかったり、測定が干渉を受けたりすることがある。固相抽出法を利用した脱塩方法と単元素の効果的な分離技術について過去の導入事例をもとに基礎的考察を行った。



 一般に従来の既存分析法の無機分析における前処理は、酸分解による、有機物分解、溶液化がメインである。この分解液中の目的元素の濃度が検出器の検出感度と比較して十分でない場合は、濃縮工程が必要になる。また、酸分解に使用した過剰量の酸の濃度が測定阻害となるケースがある。このような場合、濃縮目的と過剰の酸を除去する目的で、ホットプレートなどによる加熱濃縮手法が用いられてきた。



 酸処理溶液、海水試料では、ICP測定における波長干渉、ICP-MS測定における多原子イオン干渉を引き起こす。また、ICPネブライザー噴霧の際、液体の粘度が上昇し噴霧効率が低下する。これらの諸問題を解決するために、キレート樹脂や分子認識樹脂(Melecular Recognition Technology = MRTと略する)を用いた固相抽出法を用いて金属イオンを分離した応用例を検索した。1, 2, 3)



とりわけ、キレート樹脂では分離が困難なケースにMRTの適用について検証した。図に示したように、この環状構造の中にイオン分子が選択的に取り込まれると、水でイオンに解離していない無機イオン状態でも選択的に目的元素を分離濃縮することができる。これを利用すれば、オイルマトリックス中のFeイオンやNiイオンをヘキサンで希釈し粘度を下げてから、MRTにより分離精製することが可能になる。一方、塩素イオンがイオンクロマトグラフィー測定を妨害する場合、MRTを利用することで、測定対象となる硝酸イオンや硫酸イオンを消失せずに、塩素イオンを除去できる可能性がある



MRT市販品であるIBC社製AnaLig® SPEの実際の適用例について当日公開する予定である。

参考文献
1) R.M Izatt, J.S. Bradshaw, et al, Americal Laboratory, 28-Dec, 1994


2) Michael Sperling, et al, Spectrochimica Acta, Part B, 51, 1875, 1996


3) Eric Hosten, et al, Analytica Chimica Acta, 392, 55, 1999




分析化学討論会要旨締め切りまで、後2日↓
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsac/online/top.html


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