前処理仕事人

アクセスカウンタ

zoom RSS HPLC、GC分析における前処理方法としての固相抽出法基礎講座 その5

<<   作成日時 : 2005/02/09 14:25   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

前処理・固相抽出法基礎講座その5をお届けします。
7.On-Line SPE 方の上手な利用方法
オンラインSPEはLC/MSなどの注入システムとして有効である。従来から使用されていたカラムスイッチングの手法を応用し、トラップカートリッジに分析対象物を、脱塩しながら濃縮できるメリットを併せ持っている。このため、全段での固相抽出処理液を、濃縮乾固の手間を省略して、大量注入することが可能になる。また、従来の汎用HPLCの前処理では、多量の緩衝液を使用したため、塩をきらう、LC/MS分析の試料調整法として、そのまま使用することが難しかったが、オンラインSPEを利用すれば、これらのデメリットを簡単に解決することが可能である。また、最近では、専用の注入ユニットも市販されており、LC/MS購入の際には、是非ともオプションとしての購入を検討したいところである。

On-Line SPE 関連情報サイト
SPARK Symbiosis
http://www.spark-holland.nl/

公開資料Recent Developments in On-line SPE
http://www.lcgceurope.com/lcgceurope/article/articleDetail.jsp?id=10001


8.LC/UV分析のための試料調製方法と前処理
HPLC分析において、UV、ECD、MSなどが、汎用されている。
UV,ECD,MSにわけて、それらにおける上手な固相抽出法を解説する。
UV分析の場合、吸収極大波長がなるべく、高波長側に設定するのが、ベストだが、現状、感度を重視するために、210-230nmあたりを設定する場合が多いように思われる。この場合、前処理方法と分離モードの組み合わせを考えることが極めて重要である。通常、HPLCの分離モードは、逆相であるODS(C18)を使用するケースがほとんどである。従って、出来るだけ、クリーンアップ効果の高い固相を使用するのが望ましい。イオン交換が利用できれば、ベストであるが、逆相を使わざるを得ない場合、C8,C2、Ph、など、同じ無極性タイプの中でも選択制を持たせてやると良い。

また、目的成分と夾雑成分が重なって分析困難となる場合は、極性の目的成分であれば、SIなどのクリーンアップが効果的である。また、色素が邪魔をする場合は、グラファイトカーボンや、BondElut PSAなどの色素を除去するクリーンアップカートリッジと併用すると良い。

固相抽出側の選択が難しい場合は、HPLCの分離かラムをPhとCNと変えて分析するのも効果がある場合がある。ODSカラムのほかに常備しておきたい。


9.LC/ECD分析のための試料調製方法と前処理
電気化学器を使用する場合は、試料の調製が一番重要である。基本事項として、HPLCの移動相に必ず、試料溶液を溶解してから、分析することが重要である。ここで言う、移動相とは、同じ、組成に作成した移動相と言う意味ではなく、分析に使用しているHPLCで流れている移動相と同じもので、溶解させると言うことが大事である。これを行わない場合、ピーク割れや、低濃度サンプルで定量困難などの現象が起こることが多い。ここでも前処理の固相カラムとLCの分離かラムは、分離モードを違うものを組み合わせると効果的であれある。


10.GC/MS分析のための試料調整方法と前処理
GC/MS分析の場合、固相抽出を等で、試料を調製した場合、溶出液に水分が混入しないように注意することが重要である。通常GC分析の場合、ヘキサン、ジクロロメタンなど、水と溶解しない、溶媒で分析を行うケースがほとんどであるため、最終溶液に水分が混入しているとピーク割れや、ピーク形状の悪化などの現象で定量困難となるケースがある。回収溶液に水分が混入しないようにするためには、固相抽出の基本ステップで、洗浄後の十分な脱水乾燥を行うことが好ましい。第一段階として、吸引乾燥をおこない、ケースに応じて、遠心分離による脱水を行うと効果的である。


11.LC/MS、LC/MS/MSのための前処理方法
LC/MS、LC/MS/MS分析で一番の重要なポイントは、イオン化抑制を最小限度に押さえることを主眼におく。通常の固相前処理の中で、緩衝液として、塩を数十M含むバッファーを使用することがあるが、不揮発性のものがほとんどである。可能であれば、揮発性の蟻酸、酢酸アンモニウム、酢酸系に置き換えられるものを使用するのが、望ましい。メソッド置き換えが、難しい場合、最終洗浄で、精製水をよく流し、十分に脱塩しておくとよい。また、オンラインSPEを注入システムとして導入するなどして、不揮発塩の影響を取り除くとよい。また、MS/MSを利用する場合、基本的には、目的成分の分離に苦労することは、無いが、SPEを用いるなどして、クリーンアップをきちんと行っておいた方が、イオン化抑制の影響を受けるリスクが低く、高感度検出が可能である。


次回、測定試料別前処理のポイント公開予定!

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
HPLC、GC分析における前処理方法としての固相抽出法基礎講座 その5 前処理仕事人/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる