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zoom RSS 土壌・地下水試料中重金属分析技術に貢献するスクリーニング手法その4.

<<   作成日時 : 2005/02/13 02:12   >>

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3.簡易迅速分解、簡易迅速抽出技術の展望
 先に述べた固相抽出技術やASV法による重金属検出手法を効率的に行うためには、土壌、底質、岩石などの固体試料から、高速に溶液抽出したり、全分解を行うツールが必須である。著者らは、効率的な抽出、分解手法としてマイクロ波を利用した効率的な前処理手法を検討している。マイクロ波分解装置は、各社から様々な自動化装置が市販されており、徐々に普及に兆しを見せ始めてきている。しかしながら、価格面と可搬性に関していえば、今後の現場分析のニーズを十分に満たしているとはいえない。そこで、家庭用の電子レンジを利用し、現場において、簡易的に、マイクロ波抽出や、全分解を行うことが可能なマイクロ波分解容器が浮上する。

マイクロ波を用いれば、公定法において、6時間振とう抽出が必要なケースでも、5-10分程度に時間を短縮できる可能性を持っている。また、装置自体も、家庭用の電子レンジを利用するため、コストパフォーマンスに優れ、車に搭載して容易に運搬が可能である。バッテリー電源を用いての運用も可能である。

今後の展望として、マイクロ波抽出、あるいは、全分解を行った後、緩衝液希釈による、ボルタンメトリー分析による現場検出を行ったり、固相抽出によるクリーンアップ、脱塩濃縮を行い、ICP-MSなどの高感度検出器でスクリーニングを行うなどの応用分析が期待される。ただし、この手法の弱点としては、試験に使用するサンプル量を多く取れないデメリットがある。これに関しては、実験モデルをあえてミクロスケール化し、高感度検出手法と組み合わせることで、省エネルギー分析が可能になってくる。

ミクロスケール化により、一点あたりのサンプリング量を少量に抑えることができるため、多点サンプリングが容易になり、より細かなマッピング作業が簡易に迅速に実現することが可能になってくる。このようにマイクロ波抽出は、土壌分析を中心とした環境分析において有用な前処理ツールとして広く普及することが期待できるであろう。


以上、土壌・地下水スクリーニング編、参考にしてくだされば、幸いです。




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土壌・地下水試料中重金属分析技術に貢献するスクリーニング手法その4. 前処理仕事人/BIGLOBEウェブリブログ
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