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zoom RSS 土壌・地下水試料中重金属分析技術に貢献するスクリーニング手法その1.

<<   作成日時 : 2005/02/13 02:07   >>

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今回は、土壌汚染対策法案対応、地下水分析など、主に金属分析スクリーニング手法についてまとめたものを一挙にUpしていきます。

1.はじめに
 2003年2月より、土壌汚染対策法案が実施された。これに伴い、土壌中重金属の測定法に対する関心が高まっている。本対策法によれば、土壌中金属の測定法は、環境庁告示46号(環告46)による溶出試験と、1M塩酸抽出による含有量試験を行うことになっている。

平成3年8月23日環境庁告示第46号「土壌の汚染に係る環境基準について」↓
http://www.env.go.jp/kijun/dojou.html
http://www.env.go.jp/kijun/dt1.html
http://www.env.go.jp/kijun/dt1-1.html


環告46号溶出試験では、真水(確認)による6時間振とうが、含有量試験では、1M塩酸による2時間振とうが必要になる。このような背景から、過去に重金属による汚染が指摘された地点や、汚染土壌の搬入が行われていた履歴を持つ地点など、明らかに汚染の可能性が存在する場合、短時間で簡易的に土壌中の重金属のスクリーニング分析を行う技術が必要とされつつある。

重金属の簡易スクリーニング法を構築することができれば、汚染サイトの迅速マッピングが可能となり、作業環境をはじめとする安全対策に大きく貢献し、汚染の修復作業も短期間で行うことが可能である。

さらに土壌汚染に関連する近年のトピックスとして、ヒ素中毒問題がある。ヒ素は、我々人体への暴露により、様々な急性毒性、慢性毒性を引き起こす(ナントカ元素)であり、発がん性も高く、腎障害を引き起こすケースもある。

ヒ素と毒性↓
http://www.drugsinfo.jp/contents/data/ya/datyu1.htm
http://www.yasuienv.net/AsToxic.htm
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/takeshi-kunimoto/index/atom/as.html
http://www.ls.toyaku.ac.jp/Life-Science/lec-3/sakuraithisonokagaku.html

古来より、毒薬として最も多く使用されてきた物質のひとつであり、;現代においても、(〜年)に砒素カレー事件が発生し、一躍脚光を浴びた。環境中において、砒素は普通に存在するものであり、環境基準値においては、0.01mg/Lが規定されている。わが国では、箱根早川流域など、火山性温泉の湧出する地域において、ヒ素濃度が高いことが報告されている。これらの地域では、環境基準である0.01mg/Lを大きく上回るケースも報告されている。流入河川中のヒ素濃度による人的被爆の問題や、河川水生生物への影響について懸念されている。

バングラディシュなどのように、自然汚染由来以外での地下水汚染などヒ素問題に対する関心も世界的なものとして高まりつつある。日本においても、かつて毒ガス兵器の原料のとして使用されていたヒ素化合物が、適切な後処理をされていないまま放置され、かつて、大日本帝国陸軍が廃棄した化学兵器が、工場跡地経由で地下へ浸透し、地下水暴露を引き起し、地域住民に深刻な問題を引き起こした、という報道が記憶に新しい。

このような背景から、より迅速で、かつ現場で判定が可能である「ヒ素検出技術」の需要は高い。自然界においての砒素の存在形態に関しての報告が多数あるが、環境中には3価、5価の無機形態が多く存在すると予測されている。三価と五価では毒性が異なるとされており、また、環境中での酸化還元状態も不明な点が多く、今後は三価と五価の形態別分析の必要性が出てくる。

また、これらの無機ヒ素は自然界や生体内で代謝を受け、メチル体、ジメチル体など有機ヒ素の形態もとりうる。海藻などには高濃度の有機砒素が含まれている事が知られている。これら有機体、無機体の砒素の分析に関して、可搬型の分析装置を利用した価数別ヒ素の形態分析、および、高圧液体クロマトグラフィーと高周波プラズマ発光質量分析計を組み合わせた、有機ヒ素の形態別迅速測定法の検討が行われている。

HPLC/ICP-MS分析におけるヒ素の形態別分析法↓
http://www.nihs.go.jp/yakudoku/arsenichplcicpms.html
http://www.toray-research.co.jp/pdf/news_light/trc81_25_28.pdf
http://www.siint.com/documents/technology/icp_analysis/application_ICPMS_13.pdf

今回は、土壌汚染、地下水汚染の浄化技術に貢献しうる簡易分析手法に主眼を置き、近年の関連技術を紹介します。


次回に続く

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